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マーケットーイノベーションのための人材とは若い社員の情報力を活かす情報は、人が持っている。 人がよく集まるところこそ情報の集積効果が大きい。
そのため、情報産業社会というのは、都市集中の形をとる。 都市化の時代というのが基本である。

東京への一極集中は、情報化の進展とともに進んでいる。 大阪の地盤沈下は、情報発信機能の低下によるところが大きい。
地方でも、情報力を持つところは強い。 博多、熊本、神戸、函館、札幌、仙台など、そのいい例である。
工業社会に過剰に適応しなかったところはかえって変身しやすい。 工業社会であるためにはあるスペースが必要だが、情報産業社会というのは、何よりもまず多くの人が集まることが条件になる。
このような情報産業社会では、女性や若者を、労働力としてよりも、むしろ情報力として評価し生かせる仕組みづくりが大切である。 ある商社で、第2のブルーマウンテン市場の開発を目指して、40代、50代の男たちが何度も会議を開いたが、いい知恵が出なかった。
そこへ1人の若者が提案した。 「簡単じゃないですか、限定生産、限定販売地域をつくれば」と。
いま、大量生産のものも売れるが、たとえば京都のある老舗だけで売っていて東京へは出店しないという店が人気をよんでいる。 東京の三越百貨店に店舗を置いていない老舗の菓子屋が商売繁盛している。
第2のブルーマウンテンも、限定生産、限定販売の地域をつくればいいというのである。 若い世代でなければ出てこない発想である。
高度成長期のエースである、40代、50代の企業の管理職にある人々は、実はつい最近まで豊かさを体験することがなく、規格大量生産のパラダイムのなかで、物事を発想してきた。 だから第2のブルーマウンテンに代わる商品の発想が生まれなかったのである。

豊かさの中に生まれ育った若者たちや、これまであまり注目されることのなかった女性の発想を情報力として見て、大いに話すことが、マーケットーイノペーションにつながる。 有能なプレーイングマネージャーならば、それらを総合的な判断のもとに活かせるに違いない。
単なる労働力ではなく、情報力として、若い男女を大いに活用すべきだ。 多様な人材がマーケットーイノベーションのカギ企業にとって、多様な社員を抱えた方が、プラスになる。
ソニーの実験の意味はそこにある。 これからは、失敗を恐れずに大胆に幅広く人材を求めていく。
人事大実験の時代である。 企業の人事担当者を前にして講演すると、よく「江坂さん、これから求めるべき人材は具体的にどのような人材ですか」と聞かれる。

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